リサイクルショップK&K 久米幸一さん

2012-12-15

今回は、リサイクルショップK&Kの久米さんにインタビューしていきます。

まずショップの特徴やご紹介をお願いします。

家電専門のリサイクルショップで、沖縄県宜野湾市にオープンして約10年と2ヶ月が経過です。
当店では、家電専門故に中古の家電販売、そして他店で買った家電製品の修理などを主にやっています。現在は量販店の出張修理をやったり、メーカー代行として出張修理をやったりと、修理に明け暮れてる毎日を過ごしています。

夏場のクーラーの修理は落ち着きましたか?

ようやくですよ、ようやく落ち着きました。台風が来ると、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、全て壊れるんです。多くの原因は、湿気と塩害です。
この間の台風21号は期待外れで終わったんですけど。(笑)

今年は台風でかなり大忙しだったのでは?

4月の20日くらいから10月16日くらいまで忙しかったですね、ぶっちぎりで。だから夏休みも取らず、休んだのは毎週日曜日だけです。それでも確実に休んでたわけではなく、日曜日も仕事でした。
11月ようやく、7〜11日まで休もうかなと思ってるところです

修理とか出張でご苦労なされてる点はありますか?

ウチナータイムって言ったら良い表現すぎる気がするんですけど、約束した時間に行ってもいない方が多いです(笑)

逆に沖縄でお仕事やって良かった点、得した点は?

エアコンの修理はおいしいですよ。
普通の現場で15〜30分で終わります。 一般的に室外機を下に置くような設置状況であれば、どこでも設置工事無料。 ただ、室外機が上に付いてるところは厄介です。
一癖二癖ある沖縄の業者だと、ここに置いておくと邪魔だから上に上げとこうね〜って親切ぐゎしーで言うんですよ。お客さんもそれ無料だと思って、じゃあお願いねって言いますよね。でも、室外機乗っけるアングル台が1万6千円〜1万8千円材料費、工賃はプラス取られます。1万くらいは余計に取られますね。
上にあるのと下にあるの、どっちが壊れるかといえば、上にある方が壊れるんですよ。潮風まともに受けるからです。例えばベランダだったら、手すりの部分ありますよね?少し穴は空いてますけど潮風まともに受けないんで壊れにくいです。
取り付けする業者も上手い下手ありますからね。

家電も手入れが必要なんですか?

特にドラム洗濯機、テレビ、レコーダーも、ちゃんと説明書読まないと壊します。
沖縄でテレビが1番壊れる原因は、ホコリです。
テレビつけてると熱くなりますよね。熱に弱いんです。だから、下にある隙間から冷たい空気を吸って冷やします。熱い空気が上に逃げます。しかし、自然対流方式で冷やしてるので、ホコリで詰まってたら自然対流しないですよね。そのため壊れるんです。ハードディスク内蔵なんかもすぐ壊れます。

家電の使用サイクルは短くなってきているんですか?

まず、部品の精度が良くないですね。国産だったのもが今は全部中国ですよ。あんなのはもうダメ、使い捨ての感覚なのかな。
でも安いのが良いってそれを選んだのは一般ユーザーですよね。結局そんなのでメーカーが圧迫されてるじゃないですか。
最終的にメーカーはひとつになると言われてますしね。量販店もひとつの商社になると言われてます。
例えば洗濯機の部品とかも金属リサイクルが進んでるじゃないですか。そういう金属製の物も純度の低い物に変わってきてるんで壊れやすいです。
新品で買って2年で壊れる、うちで買って何で5年も6年も保つのか、ちょっとしたテクニックがあるんですよ。洗濯機なんかはずっと回転してるものですよね。回転の精度を出せば壊れにくいです。
中国人がガシャポンガシャポンって製造してセンターずれた洗濯機と、うちでそれを一回分解して組み直した洗濯機、これで違います。

新品よりこちらの方が長持ちする?

うちは、洗濯機を100分の1ミリの精度で直します。冷蔵庫なんかは設置のしかたで変わりますからね

修理の技術は環境に対応していくというか

うちも量販店にお客さん取られちゃってるんで、量販店より安い値段で直します。あー、この値段で直るんだってご理解頂ければ直します。それを高いと思う場合は、うちの店から中古を買う人もいれば、新品を買う人もいます。ただ、新品を買うとリサイクル料を払って、それを処分するわけじゃないですか。
日本のリサイクル法って中途半端な法律なんです。最終処分場に持って行きます、マニフェストみたいなものを発行してリサイクル券っていうので処分していくんですよ。メーカーが半分負担しますよ、排出者が半分負担しましょうって出来上がってるシステムなんですけど、その最終処分場で金属は金属、プラスチックはプラスチックにバラバラにします。それがどこに行くのか日本はオープンしていません。チップ状になったプラスチックも金属も全て中国に輸出されてます。
何のためのリサイクルなんですか?っていう話しですよね。中国に持ってかれた物が再生されます。再生品なんで割れやすくなります。金属もそうですね。基板とかレアアースなりなんなり全部中国に持ってかれちゃうんですよ。
日本もそれに対して、基板や回収に重点を置こうっていう何かやってはいますけど、沖縄はそういうところ緩いですからね。

前にうちでやった、ドイツで提唱されてるエコロジカルリュックサックっていう法則があるんです。どんなことかというと、100gにも満たない携帯電話を買うことは、自然界における60㎏もの資源を掘り出したり何らかのことをして成り立ってるらしいです。
壊れちゃったからポイって捨てるのはどういうことなのか。重さ何十キロもある冷蔵庫や洗濯機を捨てるっていうのは一体何キロもの自然を破壊しなきゃいけないんでしょうか。
宜野湾市の教育委員会にポスターを寄贈したんです。子供がどう感じるのか。テレビが壊れたから新しいのを買おうっていうお父さんお母さんに、子供たちの意識をすり込むことでどういう反応になるのかなって思ったりして、いろんなことやってみたんですけど、そういう意識はごくごく僅かですね。
7、8年早すぎました。 沖縄では最近になってからです。

今はみんなエコエコって言ってますよね。

新しい家電製品がどれだけ省エネなのかなって部分ですよ。省エネと長持ち度を考えると、。
省エネ省エネって言いますけど、画面が大きくなったらどれくらい使うんだ。
昔のテレビは、36より大きくすることができないって言われててあのサイズだったんですよ。今は55とか60とか70あるじゃないですか。そんな消費電力びっくりしますよ。

不景気と言われている沖縄の経済で感じることはありますか?

例えば、国が沖縄の経済発展するために毎年いくらを落としますよって言って、それで造るものが大型建築物じゃね。
ハコモノを増やすよりも、沖縄の特産品の工場を造ったりして、生産を増やすべきなんじゃないかなと思います。生産することによって雇用が生まれる。売ればお金になる。そういうことをやっていったら良いのにと思います。 建物いっぱい作っても、内地の建設屋が来てお金全部持っていかれちゃいますしね。
それに沖縄は県外、海外に誇れる魅力的なものいっぱいあるので、観光地に対してお金を費やしてほしいですね。日本一早く桜が咲くのに、見に行った人はガッカリしますよ。もっと環境を整備して桜並木をちゃんと造るとか、そしたらもっとお客さん引っ張れると思います。
あと基地問題。僕もね、普天間基地返すことが1996年に決まって、そろそろかなと思って2000年に来たくちなんですけど一向に返還されませんねぇ。なくならないんだったらなくならないで、みんなにお金を回すべきです。みんなに振り分ければ文句を言わないんじゃないですか。働かないなんてみんな言いますけど、基地の土地を持ってる人はみんな働いてないですからね。それだけお金落とすんだったら年間一人100万でも渡せば黙りますよ。県民140万人くらいしかいないじゃないですか。
政府にしたって何ですかあなたたちは、みたいな。沖縄も結構公務員多いじゃないですか。国が赤字なのに何でボーナスなの?かといって市役所とか、正規雇用じゃないバイトみたいな人雇うでしょ。そんなのも言ってることが意味分からないですよね。人件費抑えるために、でも人を雇わなきゃいけない。
やってることの根源を誰かが変えないと、とは思いますね。

将来的にこういう事業をやりたいとかお店をこういう風に広げたいとかありますか?

店大きくすることは考えなくなりました。人が育たない。技術職は1か0か。間のコンマ5ってないですからね。
観光客をターゲットにしたこともやってみたいです。趣味でやってるマリンジェットも一つのファクターですよね。あとは、どうやって客を呼ぶのかってところですよ。海外行くよりも沖縄旅行の方が高いですからね。
桜とか中城のひまわり畑とか、沖縄にしかない良いもの持ってるんですよ。なのに魅力を出し切れていないのが、もどかしいです。それぞれが、もっと高い意識を持てたら良いのになと思います。
例えば、ホテル業。ホテルで働くなんて普通であったらなかなかできない経験じゃないですか。じゃあ何で沖縄のホテルマンは給料安いのか、それは意識が低いからだと思うんですよね。内地のホテルシステムを完全に真似る必要はなくて、沖縄にしかないホスピタリティを活かして、もっとこうしたい!こうしよう!って意見出しあうとか、そんなのがあったら良いんじゃないかなって思ったりします。身近なところで言えば、沖縄に多いドミトリーが良い例ですよね。安いし、南国の雰囲気もありますし。
観光客だけじゃなく、県内の人たち向けにウチナンチュ割引をしてるホテルもありますよね。もっとリーズナブルにして満室状態にしたらもっと盛り上がるのになって思います。
もう一歩踏み込んで何かやれたらって思いますよね。沖縄は良いもの沢山持ってるのになぁ。

徹底したサービス品質と技術にこだわる久米さん
辛口トークですが、逆に沖縄対する思いと愛情を感じました!

久米 幸一さん

合同会社K&K 代表

ショップサイト
http://recycle-kk.net/

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